ライフビジョンの作り方
では、やりたいことリストの内容をもとにライフビジョンを作っていきましょう。
ライフビジョンの円は左右で大きく2つのグループに分かれています。円を縦に2分割して、右側にはパブリック(社会的なこと)、左側にはプライベート(個人的なこと)を書き入れます。
また、円の下半分は人生のベースとなるもの(お金、人間関係、健康、ライフスタイル)を、上半分は人生における活動(仕事、ライフワーク、楽しみ、学び・成長)を表しています。
全体では、1つの円が次の8つのセクションに分かれています。
◎右側 パブリック(社会的なこと)
・ライフワーク:情熱をもって取り組むことができ、 他の人を幸せに出来ることはどんなことですか?
・仕事:どのようなことで世の中に貢献していきますか?
・お金:どんなふうにお金を使いたいですか?
・人間関係:どのような人たちに囲まれて生きていきたいですか?
◎左側 プライベート(個人的なこと)
・楽しみ:夢中になれること、幸せだと感じられることはどんなことですか?
・学び/成長:これから学んでみたいこと、身につけたいスキルは? どのような人になりたいでしょう?
・ライフスタイル:どんなところに住んで、どんな暮らしをしたいですか?
・健康:どんなことが出来るようになっていますか? 未来のあなたはどんな姿でしょう?
前回までで説明したそれぞれの質問もヒントにしながら、これら8つのセクションを埋めていきます。
やりたいことリストに書いたことの中で、「これはぜひとも実現させたい」と強く願っていることを選び、8つに振り分けていくと書きやすいです。
そのまま転記、もしくは抽象度を上げて表現してみましょう。
バランス良く埋まる場合もありますが、書きやすいところもあれば、どう書いていいのか悩むところもあるでしょう。埋まらずにポッカリ空いてしまうところがあるかもしれません。
書きやすいのは普段から意識を向けている部分です。書けないところはこれまで意識を向けてこなかった部分。無理に埋めなくても大丈夫です。
空いている状態でしばらく時間をおいてみてください。脳は空白を埋めようとするので、自然に意識するようになりますよ(※さらに詳しく知りたい方は、『逆算手帳の習慣』の84~85ページを参照してください)。
「逆算手帳」考案者、GYAKUSAN株式会社CEO
大学卒業後、システムエンジニアとして8年勤務。その後、フリーランスを経て2004年にウェブサイト制作会社を設立。
会社設立前後の多忙すぎる日々に耐えきれず、わらにもすがる思いで手帳を使い始めたところ、その効果を実感し衝撃を受ける。
手帳でスケジュールやタスク管理をする一方、ワークスタイルやライフスタイルを見直して、理想の生き方・働き方を模索するようになった。著書『1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」』の出版記念セミナーで、多くの人が5年後の自分をイメージできないこと、逆算で考えられないことに愕然とし、逆算思考を体系化できないかと考えはじめる。
試行錯誤の結果たどり着いたのが「逆算手帳」で、2016年に商品化。Amazonで販売したところ、クチコミでたちまち完売。
おもな著書に『願いをかなえる!逆算手帳術』(監修・宝島社 2018年)、『1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」』(大和出版 2015年)がある。