第4次安倍改造内閣の人事は、「隙がない」がゆえに、かえって「危うさ」を感じさせる
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 安倍晋三首相は2日、内閣改造・党役員人事をを実施した。来年11月には歴代最長になるほどの長期政権となった安倍政権は、人事戦略でも進化を遂げたといえる。一言でいえば、「この道しかない人事」ということになる。第4次安倍改造内閣は、異論を許さぬ鉄壁の隙のない体制を敷くことで、「アベノミクス」を完遂し、「憲法改正」を実現しようとする。だが、その隙のなさは、どこか危うさを感じさせるものである。

宏池会制圧のための岸田政調会長留任に
アベノミクス貫徹への「執念」

 安倍首相は、主要閣僚と党役員の大部分を留任させた。まずは、二階俊博幹事長の留任だが、ありとあらゆる論客が二階幹事長の豊富な経験と政治力を論じているので、あらためて取り上げることはないだろう。自他ともに認める、安倍政権・自民党の大黒柱である。同じことは菅義偉官房長官にもいえる。留任は安倍首相としては当然の判断であり、特にあらためて論評することはない。

 同じく留任する麻生太郎副総理・財務相について考えてみたい。度重なる「失言」「暴言」や、「スキャンダル対応」の酷さについては、方々で批判されつくされているので、ここでは論評しない。