RPAから得られる効果は、その一つ一つが“小粒”であることが多い。行き当たりばったりの成果を狙うのではなく、きちんと組織として成果を収穫していく姿勢が欠かせない。
RPAが大人気を取った背景には、コスト負担の軽さがある。
例えば、1990年代後半から2000年代前半にかけて、日本でも一世を風靡した「ERP(統合基幹業務システム)」の導入には、数億~数十億円もの費用を要し、2~3年計画となるのも珍しくなかった。
現場主導で
小さく産んで大きく育てる
片やRPAは、ロボット1体を作るだけなら2週間もあれば可能だ。費用もごく手軽なものなら年数十万円程度からある。
その代わり、従来のIT化とは違い、RPAでは、業務の流れを熟知し、実際にこなしている現業(ユーザー)部門の責任者や担当者の参画が欠かせない。