北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と米韓両国の指導者の間で外交上の緊張緩和が進むなか、正恩氏を近くで支える女性の役回りにも時として注目が集まる。妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長や李雪主(リ・ソルジュ)夫人、の玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏などだ。だがこうした演出の陰で、北朝鮮の多くの女性が直面する残酷な現実がある。日頃から性的虐待を受けているにもかかわらず、抵抗できる立場になく、被害を訴えるすべがないという。複数の人権団体や脱北者の話からこうした実態が浮かび上がった。「自分を支配する立場の男性と性交渉を持つことや身体を触られることは、生きるために不可避だ」。ある20代の2014年に脱北した女性は国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」にこう語った。
北朝鮮、女性への性的虐待が横行=報告書
市場経済の広がりで性暴力が日常化、抵抗するすべなく
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