その後1987年に「2号消火栓」、1997年に「易操作性1号消火栓」が開発されました。「2号消火栓」は、放水量60L/分と小型で、工場や倉庫では利用できませんが、旅館、ホテル、社会福祉施設、病院などの就寝施設に利用でき、1人操作が可能です。「易操作性1号消火栓」は、1号同等の放水量130L/分で全ての建物に利用可能で1人操作可能なものです。

 こうした変遷を経て2013年に誕生したのが最新型の「広範囲型2号消火栓」です。1号消火栓と同等の配置間隔・消火力を持ちながら、女性1人でも操作できる操作性の良さを両立しています。また1号消火栓よりもひと回り小さいことで「1号消火栓」のノズルとホースを取り換えるだけで「広範囲2号消火栓」に改修できる設備も市販され、積極的に改修が推進されています。

「屋外消火栓」は、建物周囲に設置される私設消火栓の一つです。基本的な仕組みは屋内1号消火栓と同じですが、外から建物に向かって放水するため放水量は350L/分と、1号消火栓の3倍弱です。ホースの太さも呼称65ミリ径と太くなり、取扱いはかなりの練度が必要です。

早速、操作法を覚えましょう!

 消火栓はタイプによって、最低2人の操作が必要なものと、1人のみで操作可能なものの2タイプがあります。それぞれの手順を見ていきましょう。

 最も一般的な「1号消火栓」は、バルブ側とホース側に1人ずつ、合計2人での操作が必要です。手順は以下のようになります。

2人操作する場合の、屋内消火栓の使い方
2人操作する場合の、屋内消火栓の使い方(出典:総務省消防庁) 拡大画像表示

「1号消火栓」の場合、最初に起動ボタンを押さないとポンプが起動しないため、この後の作業をいくら正確にやっても水がまともに出ません。ポンプが起動すると点灯している赤色灯が点滅。火災報知器が連鳴し、防災センターへ通知されます。

 放水の際は、ホース側の担当者は筒先(ノズル)を腰に保持し、けっして放水中は筒先を離さないように。離してしまうと筒先が暴れ、体に当たり大けがをします。ホース担当はできれば補助・伝達・後方安全確認のためもう1人いた方が良いです。建物内での初期消火は、外からの放水と違い放水すると煙や炎が壁や天井で跳ね返り、ホース担当者を襲います。