突然ですが、毎月17日は何の日かご存じですか?2017年から毎月17日は「減塩の日」。全国に4300万人いるとみられている高血圧の患者さんをはじめ、その予備軍である人々にも減塩による高血圧予防を啓発するために制定されました。しかし「減塩」といっても、正しい減塩法を理解されている方は少ないように感じています。そこで今回は、管理栄養士の視点から正しい減塩法について詳しくお伝えします。
ハムや缶詰、インスタント食品に要注意!
日本人は食塩を取り過ぎている
日本人の塩分摂取量の目標値は、成人男性で8g/日、女性で7g/日とされています。しかし実際の摂取量は、男性がおよそ11g/日、女性はおよそ9g/日と、目標値を2~3g程度も超えています。
食塩の取り過ぎが血圧の上昇と関連があることや、 減塩によって血圧が下がる効果があることは、多くの研究で明らかになっています。高血圧の方は1日の摂取量を6g未満に抑えるのが理想ですが、なかなか難しいのが現状です。
塩分が多い食材の代表格となるのが、ハムやベーコンなどの加工肉、ちくわやさつま揚げなどの練り製品、インスタント食品や冷凍食品、レトルト食品、缶詰などです。日持ちもして手軽に食べられるので、なくてはならない食品ですが、塩分が多いので購入する際は栄養成分表示をチェックすることをおすすめします。
食塩相当量が記載されていない場合は含まれているナトリウムの量を確認し、「ナトリウム(mg)×2.54÷1000」という計算式で求めましょう。インスタント食品の中でも特にラーメンは群を抜いて塩分が多いです。また、意外と見落としがちなのがうどんやパン、パスタなどに含まれる隠れ塩分です。ご飯食から遠ざかっているという方は、気付かないうちに塩分の取り過ぎになっているかもしれません。