2008年から開始したふるさと納税。直後から地方自治体による個性豊かな返礼品合戦が始まった。しかし、“豪華すぎる”返礼品があだとなり、総務省は来年の4月より「返礼品が寄付額の30%を超えないこと」など、法規制することを発表。それに伴い、おトク度は減ってしまったものの、ふるさと納税ならではのユニークな返礼品が目立つようになった。気になる返礼品をピックアップし、各自治体担当者に話を聞いた。(清談社 島野美穂)

なかなか帰郷できない人向けの
便利なサービス

北海道紋別市の返礼品「流氷」
北海道紋別市は、タラバガニやホタテに混じって「流氷」が返礼品として採用されている。これからは「おトク感」で勝負しにくくなるため、ユニークな返礼品がどんどん増えそうだ

 ふるさと納税で人気の返礼品といえば肉や米などのグルメ系だが、利用者のニーズに合わせた、一風変わったサービスの注目度も高まっている。そのひとつが「墓掃除代行」だ。

 普段、なかなか帰郷できない人のために考えられたサービスで、墓掃除とお参りの代行をしてくれる。特に高齢世帯からの需要が高く、ここ数年で専門業者もじわじわ増えている。墓掃除代行を返礼品として採用している新潟県佐渡市の担当者に話を聞いた。

「墓清掃サービスをふるさと納税の返礼品として採用している地域が複数あり、参考にさせていただきました。当市でも返礼品として取り扱えると思い、島内のいくつかの事業者にお声がけし、現在に至っています」

 サービス内容は事業所によって異なるが、墓地の草取りやゴミ拾いなどの清掃後、仏花や線香を供えてお参りまでしてくれるのが通常のようだ。作業前と作業後の様子を写真で確認できるため、安心して利用できる。佐渡市では2018年度、12件の申し込みがあったという。

「実績はまだまだ少ないですが、取り扱い事業者がある限りは、継続していく予定です」と担当者は語る。