そこで、「できる力」を簡単に引き出すことができるツールが、中心核をもった9マスのチャート「マンダラチャート」だ。「マンダラチャート」は1979年に開発され、当初は経営者や公認会計士、税理士、弁護士、各種のコンサルタントの方々を中心に活用されていたという。多くの方の実践を通して、様々な分野で「マンダラチャート」が効果的であることが実証されるようになったのである。

 さらに、「マンダラチャート」は仕事だけでなく、思考法の一つとしても広がっていった。メジャーリーグ1年目にして大活躍している大谷翔平選手は、高校時代にメジャーリーグに行くための要素や行動をまとめた「目標達成シート」を書いていたことで知られているが、その原型となったのが「マンダラチャート」である。大谷選手の活躍はもちろん本人の努力の賜物であるが、目標を明確にしたり、モチベーションを維持するために、「目標達成シート」が果たした役割は少なくないだろう。

 このように、「マンダラチャート」は、行きたい場所を目指す際の地図のようなものである。しかし、その地図がいいかげんなものであれば、道に迷ってしまうだろう。そこで、「マンダラチャート」の構造や特徴をはじめ、様々な活用法についても述べていきたい。

「マンダラチャート」で○○が身につく!

 マンダラチャートには、3×3の9マスからなる「A型チャート」と、それぞれのマスをさらに展開させた「B型チャート」がある。

 まず、マンダラチャートの基本形である「A型チャート」は、ちょっとした考えのメモや、テーマを大まかに捉えたい時に適している。中央のマスに目標や課題などのテーマを記入し、その上でテーマに対して8つの項目を立てて、周囲のマスの「タイトル欄」に記入していく。あとは、その項目に沿って思いついたことを図の「A~Hエリア」に展開していくという手順だ。