満60歳以上の人限定の住宅ローンで、毎月の支払いは利息のみ、元金は借りた人が亡くなったときに、住宅及び土地の売却などにより一括返済する仕組みだ。

 類似する商品で「リバースモーゲージ」というものがある。これは「逆住宅ローン」の仕組みで、自宅を担保に融資を受け、毎月現金を受け取り、生活資金に充てるというもの。

 契約者が死亡した後に担保不動産を処分してローンの元利金を一括返済する仕組みだ。リバースモーゲージは、不動産価値の高い自宅の土地・建物はあるけれど、金融資産が少なめの年金生活者に向いていると言われている。

「リ・バース60」は、リバースモーゲージの変形型だ。月々利息だけは支払うため、契約者の死亡後に一括返済するのは元金部分が対象となる。似て非なるもののため、住宅金融支援機構は「リ・バース60」を「リバースモーゲージ型住宅ローン」と言っている。

 仕組みの詳細を解説する前に、まず活用例をいくつか紹介しよう(いずれも住宅金融支援機構の活用事例集より抜粋)。

【ケース1:自宅の建て替え】
・60代と70代の年金生活の夫婦。自宅を建て替えたいが、預貯金はできるだけ老後資金として残しておきたいと考え、住宅ローンを組むことに
・新築のための所要資金は2800万円
・自己資金1400万円、借入額1400万円
・毎月の支払額は利息のみで2万5000円(金利2.1%)
・「リ・バース60」を知ったきっかけは、ハウスメーカーからの提案

【ケース2:新築マンションに住み替え】
・70代の年金生活の夫婦
・子どもが巣立って今の家は広すぎる。売却して夫婦2人の生活に適した広さのマンションに住み替えをしたい
・新築マンション購入資金は2700万円
・自己資金1400万円、借入額は1300万円
・毎月の支払額は利息のみで2万7000円(金利2.5%)
・「リ・バース60」を知ったきっかけは、自身で調べ金融機関に相談

【ケース3:自宅のリフォーム】
・70代と80代の年金生活夫婦。自宅をリフォームしたい
・リフォームの所要資金は400万円
・自己資金ゼロ、借入額は400万円
・毎月の支払いは利息のみで9000円(金利2.7%)
・「リ・バース60」を知ったきっかけは、金融機関でチラシを見て相談した