セブン-イレブンの場合、採れたての野菜を工場から弁当や総菜を製造する工場に“移送”するだけの、ほぼ同一工場での生産だから、人手に触れる機会を少なくし温度変化による劣化などを最小限に抑えられる。

 つまり、工場野菜を使用するサラダやサンドイッチ、弁当の消費期限を延長できるというメリットもある。実際、セブン-イレブンでは今回の野菜工場の設置でサラダの消費期限を現在に比べ40%程度延長できるとみている。

 これは加盟店にとっても廃棄ロス削減につながり加盟店にとってもありがたい施策といえるだろう。

 SPAモデルで大成功したのはご存じ、ファーストリテイリングの「ユニクロ」である。柳井正会長兼社長は「自らが企画して生産、販売にあたって顧客の声を聞き、それをまた企画や生産に生かすSPAの仕組みは強い」と語っている。

 コンビニ大手も、まさにそんなやり方で独自商品を高めていこうという思惑が、今回の野菜工場から透けて見えてくる。

 例えば自社専用の野菜工場を保有すれば、消費者が求めている味覚の野菜、さらに形状の改善による生産の効率化や収穫量を上げるための生産方法もとれる。

 これが最大のメリットだろう。

ユニクロと同じように
コンビニも世界から原材料を調達?

「消費者の声を聞く」ということは、直接消費者の声を聞くだけではなく、販売動向から読み取れる“声”を生産に生かすことでもある。

 野菜の次は肉や魚の生産も将来的に俎上(そじょう)に載せられるとみられ、コンビニの中食のSPA化も当然のように考えられる。