このときに大切にしていたことは、
(1)客観的に「自己評価」すること
(2)「成果を出せたか?」を常に意識すること
(3)お互いの考えを尊重し、「ダメ出し」だけをする場にしないこと
の3点だった。
当時の上司は
何を期待していたのか
営業は商談時、ついつい自分の話に集中しすぎてしまい、相手の表情の変化を見逃したり、顧客との契約締結の最高のタイミングを逃してしまったり、逆に契約しても十分な成果が出ないタイミングで契約してしまうなど、視野が狭くなってしまい、適切に商談が進められなくなってしまうことがある。
これは新卒だからということではなく、ベテランであってもコミュニケーション能力が低ければ、誰でも同じような状態になってしまうのだ。
それを防ぐ意図で、当時の私の上司は同行時、客観的に商談を観察し、商談直後に私にフィードバックした。そして商談中に上司と私が見ていた顧客の変化や、同意の程度などを綿密に確認し、顧客に対する上司と私の認識のズレを修正し、次の「最善の一手」を一緒に検討した。
この取り組みによって上司は、私に商談時にスムーズなコミュニケーションができる能力を身につけさせようとしていた。
この取り組みは非常に効果的であり、ありがたかった。
そのせいか、顧客との商談が飛躍的にスムーズになり、数多くの良好な結果を継続して出し続けることができた。顧客ごとに商談を細かく振り返り、分析をするようになったのは、この取り組みが身に付いたからだ。
そしてこの振り返りの継続は、自分自身の仕事での結果にもきちんと表れた。