暗記のコツは多くの角度から量をこなすこと

 理科の暗記分野は、暗記する対象自体は社会ほど多くはありません。しかし、出題の切り口が多岐にわたるので、社会とは違った暗記能力が求められます。

 たとえば、「カブトムシの足は何本ですか?」という問題には、「6本」と覚えていれば答えられます。

 一方で、いくつかの写真を並べ、「このうち、カブトムシの足はどれですか?」と聞かれたら、文字記憶だけでは太刀打ちできません。

 理科では、文字記憶と視覚的記憶が結びついていることが必要なのです。しかも、その視覚的記憶が必要となる問題については、写真が使われることも図が使われることもあります。

 いくつかの植物を挙げて「根を食べるもの、花を食べるもの、実を食べるものに分けなさい」という問題がよく出されますが、それが「さつまいも」「ブロッコリー」「カボチャ」など文字で出てくることも、実物の写真で出てくることも、断面図で出てくることもあります。

 ですので、文字情報、写真情報、図解情報と3つの異なる角度から覚えていかなければなりません。これらは、別々にせずに、まとめて覚えるのが効率的です。