理科では2つの学習能力が求められる

 理科には大きく分けて、暗記しないと解けない問題と、因果関係を理解しないと解けない問題があります。星座の名前、花の名前、昆虫の名前……あるいはそれらの特徴などは、覚えていなければいくら考えても解けません。

 一方で、浮力、電流、てこなどに関する問題は、「Aという部分にかかった力がBやCに影響する」という因果関係が理解できないと解けません。こちらは、公式に当てはめて計算していく算数の能力が必要になります。一般的に女の子は前者が、男の子は後者が得意であり、実際の入試で問われるものにも同様の傾向があります。

 ただ、これら2つの分野は脳の使い方も含め、まったく違った学習能力が求められるので、自分の子どもはどちらの分野が苦手なのかをつかんでおくことがとても大事です。さもないと、理科の成績でかなり伸び悩むことになりかねません。