米連邦準備制度理事会(FRB)は今年2回の利上げが可能とみているが、米経済のトラブルを示唆するニュースが相次いでいることからこの見通しが怪しくなっている。  FRBは2018年には好調だった米経済が今年は減速に転じると既に予想し、利上げ回数が18年の4回を下回ると見込んでいる。だが今や2回の利上げでさえ実現が難しそうに思える。  金融市場では、フェデラルファンド(FF)金利先物が利上げの可能性を否定する方向に動いている。しかも、一部の投資家やトレーダーはFRBが今年利下げすると考えている。