センター試験直前「3つの秘策」
(3)解く順番と、時間配分を決める
最後は、解く順番と時間配分です。これをやっておかないと、本当に大変な結果になってしまうので、必ずやっておくことを推奨します。
例えばセンター試験では、『国語』の試験時間が本当に足りません。どの受験生も、それこそ東大を受験する人ですら、国語の時間が足りないと嘆いているくらいです。
真に恐ろしいのは、この国語という科目は4つの大問で構成されているのですが、実ははじめの一番目、「評論文」が一番時間がかかるのです。80分の試験時間で、25分程度かかるという人が大半を占めます。ここで時間をかけすぎて、「え!? もうあとこれしか試験時間がないのに、あと3つも大問が残っている!!」……ということになりかねないのが、この科目なのです(ちなみに今のは、僕の現役時代の失敗談です)。
必要なのは、時間配分を先に決めておくことです。25分ならば、「25分経ったら次の問題に移ろう」という意識を持っておくのです。そうすることで、『時間が足りなくて解けるはずの問題が解けなくなる』というミスを回避できるのです。
ちなみに、国語の時間配分と解く順番のオススメは、
1番目 漢文 15分
2番目 古文 22分
3番目 評論 23分
4番目 小説 17分
5番目 見直し 3分
です。もちろんみなさん自由にアレンジしていただければと思いますが、だいたい時間配分はどの受験生もこれくらいになるのではないでしょうか。
古文と評論に時間がかかるのは仕方がないので、それ以外の漢文や小説でいかにかける時間を少なくするかを考えましょう。
そして、もう一つ大切なのは「問題ごとの配点」です。これを見ておかないと、大変なことになります。
例えば『英語』は、第1・2問がだいたい2点なのに対して、第5・6問は6点と配点が3倍も違います。ということは、第1・2問で時間を使い果たしてしまったら、第5・6問で点数を稼ぐ受験生と3倍もの差がついてしまうのです。
「なかなか点数が上がらないなぁ」とお悩みの受験生は、配点を見てみましょう。もしかしたら配点の低いところを先に解いていて、配点が高いところがおざなりになっているかもしれません。
もちろん、『解きやすい順番』というのは人によって違うと思います。しかし、それでも『解く順番を変えただけで点数が上がった』というのは本当によくある話なのです。なので是非、今一度順番を考え直してみましょう!
いかがでしたでしょうか? この3つを決めたあとは、実際に目を瞑って自分が問題を解いているところを想定してみましょう。実際にペンを持って、本番と同じように机に座って、試験を解いている自分の姿をシミュレーションしてみましょう。
「そんなの恥ずかしい!」という人もいるかもしれませんが、これは実は一流のアスリートも実践しているようなごく一般的な「本番に強くなる方法」です。何度も何度も本番のシミュレーションをする事で、本番で失敗しなくなり、最善の結果を得られるようになるのです。
センター試験まではあと一週間です。是非、このシミュレーションをして、本番に強くなって戦いに挑んでみてください!