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LGエレクトロニクスは2019年モデルのOLEDを発表

 世界最大のエレクトロニクスショー「CES 2019」がアメリカ・ラスベガスで現地時間1月8日に開幕する。前日の7日は、メディアに向けて大手出展企業がカンファレンスを開催。LGエレクトロニクスは、2019年に投入を予定する新たな製品とサービスをまとめて発表した。

米クアルコムとタッグで5Gに全力投球
LG独自の「ThinQ(シンキュー)」はさらに強化

 冒頭に、米LGエレクトロニクスのSenior Vice President of MarketingのDavid Vander Waal氏が触れた話題は、次世代のモバイル高速通信「5G」について。同社は米クアルコムをパートナーとして、SoCとデバイスの両輪で2019年から世界各地で商用化が始まる予定の5Gに全力投球する姿勢を打ち出した。LGは5G対応の端末の開発や発表時期について明言をしていないが、2月末にバルセロナで開催されるモバイルの展示会「Mobile World Congress」に近い時期にまた何らかの発表があるかもしれない。

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5Gではクアルコムとの協業を推進していくという

 AI(人工知能)に関連するアップデートは、昨年のCESで発表したLG独自の「ThinQ(シンキュー)」をさらに強化する施策だった。マシーンラーニングの成果をもとにユーザーのライフスタイルに最適化した先読み・レコメンド機能を追加する。

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テレビに搭載するAIアシスタントはLG ThinQのほか、Googleアシスタント、アマゾンAlexaにマルチで対応

 スマート家電によっては、多岐に渡る機能が複雑化して使いづらくなっている場合もある。そのため、ユーザーが多くの機能をより手軽に使いこなせるようにレクチャーする機能などを含む「LG ProActive Customer Care」のプランを提供することを明らかにした。

 ThinQを搭載するスマート家電は、互いに連携も可能になる。例えばユーザーがハンディ掃除機を使い始めると、自動的にロボット掃除機が“お手伝い”をスタートするといったイメージだ。

アプリで醸造課程をモニタリング・管理可能
クラフトビールのスマート醸造「LG Home Brew」

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クラフトビールのスマート醸造LG Home Brewを発表

 新たなスマート家電のラインナップも発表された。とりわけユニークな製品が「LG Home Brew」だ。こちらはモバイルアプリと連動してクラフトビールが作れるスマートビール醸造機。5種類のテイストが選べる専用カプセルを本体にセットするだけで、発酵状態をマシンが自動制御。「選ぶテイストにもよるが、10 1/2パイントのビールが2週間ほどで造れる」という。専用アプリから醸造過程をモニタリング・管理もできるようになる。

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アプリで醸造過程をモニタリングできる

 日本でも発売されているスマートウォッシュ&ドライ「LG Styler」は、クローゼットのような本体に衣類をかけておくだけて服のしわを伸ばしたり、アレルギーの原因物質をスマートに除去してくれるクロージングケア用途のデバイスだ。次世代のコンセプトとして、フロントドアに着こなしのチェック、シミュレーションなどが楽しめるスマートミラーを搭載した試作機が展示された。

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LG Stylerの新しいコンセプトモデルを披露

巻き取り・立ち上げ式テレビや8Kテレビを投入
新たにアマゾンのAlexaやアップルのAirPlay 2やHomeKitにも対応

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映像処理エンジンは最新世代の「α9」を搭載。AIとマシンラーニングによる映像の高精細化、音場自動補正などを実現する

 2019年もLGエレクトロニクスは有機ELと液晶のスマートテレビのラインナップを強化する。それぞれ最新の映像処理プロセッサー「α9」の搭載により、マシーンラーニングのアルゴリズムを活かした高画質化・高音質化ができるという。AIアシスタントには2018年モデルから採用するLGのThinQ、Googleアシスタントのほかに、新しくアマゾンのAlexaも加わることが決まった。

 さらに、アップルのAirPlay 2にも対応する。iPhoneやiPadから動画や音楽コンテンツ、ウェブコンテンツなどをLGのテレビにミラーリングして楽しめるようになる。ほかにも、アップルのスマートホーム向けプラットフォームであるHomeKitもサポートすることから、先に触れた3つのAIアシスタントのほかにもアップルのSiriを使ってLGのテレビをコントロールするなんてことまで可能になりそうだ。

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アップルのAirPlay 2、HomeKitをサポート

 有機ELテレビは8K高画質の「Z9」、壁に“貼れる”ほどの極薄ディスプレイを実現した「W9」のほか、巻き取り・立ち上げ式のディスプレーを4.2ch対応のサウンドバー内蔵ボックスに収納できる「R9」が発表された。ディスプレーをフルに立ち上げて映画やテレビ番組を楽しんだり、1/3ほど立ち上げた状態の「Line View」の状態では、ディスプレーに時計や音楽プレーヤーを表示したり、フォトビューワーとしても活用できる。スピーカーはドルビーラボラトリーズの立体音響技術である「Dolby Atmos」に対応。プロダクトデザインをデンマークのKvadratが担当したスタイリッシュな製品だ。

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OLEDは8K対応のZ9のほか4つのシリーズを2019年に発売
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巻き取り式の薄型OLEDパネルを搭載する65R9
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ディスプレーをボックスの中に完全収納できる。スピーカーはDolby Atmos対応
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液晶テレビの上位シリーズも一新。α9プロセッサーを内蔵する

 このほかに、液晶テレビのプレミアムモデルである“NanoCell”にも8K高画質の「SM99」のほか全5種類のシリーズが揃う。それぞれ日本発売のアナウンスが楽しみな製品ばかりだ。詳細については、CESの開幕後にLGエレクトロニクスのブースを取材してお伝えしたい。