漫画を描いていたこともあって、本の構成を考えるのも好きだった。彼女のエピソードは、削らずに残した。

「創作は好きなので、小説か漫画かわからないですけど、機会があればまた出したいですね」

 同書の初版は700冊。重版がかかって、現在は1700冊が出版されている。

しんどい引きこもりから
しんどくない引きこもりへ

 ボランティア体験記は当初、コピー用紙に印刷して、周りに配布して終わりにしようと考えていた。すると、佐世保市のNPO「フリースペースふきのとう」のスタッフから「本にしようよ」と提案され、出版社を紹介してくれた。

 出版社の社長は「バーコードを付けて出版しよう」と言ってくれて、母親が60万円ほどの出版費用を出してくれた。すべて売れれば、出費分は賄えるという。

 しんどい引きこもりから、しんどくない引きこもりへ―。―中村さんはボランティアから帰宅後、外形的な引きこもる状態は変わらないものの、昔のような“しんどさ”はなくなり、精神的自立の気持ちができたように思うという。

 本体価格は、1500円+税。問い合わせは、同NPO(0956-25-6222)まで。書店でも注文できる。

(ジャーナリスト 池上正樹)

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