Photo by Yohei Kurihara

正能 ただ、「つべこべ言わずにやれ」って、私たち世代には理解しにくい感覚かもしれません。私たちは、日々SNSで当たり前のように「いいね」をもらったり、LINEの既読がついたり、見てもらってるという感覚や、常に何らかのフィードバックがあることが前提。そもそもコミュニケーションのあり方が、上の世代とは違うんです。

大室 おじさんたちは自分の妻に対しても「きれいだね」とか言わないからね(笑)。だから部下に「今日はよくできてたよ」なんてフィードバックするのは、なかなか難易度が高い。

正能 確かに難しいんですが、やりようはあると思っています。私もハピキラで地方の企業さんとやりとりするときはFAXを使うことも多くて、一方が送ってそれきり、みたいなこともあるんですけど、LINEを交換してグループを作ると、「今、発注書送ったよ」「ありがとうございます!」って、双方向のコミュニケーションがテンポよく行なわれるようになるんです。

大室 そういうツールを活用すれば、コミュニケーションのあり方も変わっていくのかもしれないね。

承認欲求があふれだす
新人類たち

正能 もちろん、単にツールを導入すればいいという話ではないですよ。形だけはSlack(チャットツール)を入れてみたけど、全然うまく運用できていないところもあるし。でも、お互いがきちんとコミュニケーションにコミットして仕事を進めるという意識を持つことは必要だと思います。ただ、さすがにもうメールは使いづらいなぁと思うけど。

大室 メールアドレスの順序に気を使って、〇〇部長、〇〇課長って、メールはヒエラルキーと相性がいいんだよね。企業から完全にヒエラルキー型の組織構造がなくなるのは、正直なところ考えにくい。今中間管理職を務める人たちは、若い頃にあまり発言権が与えられなかった。だから、いきなり「あなたはどう思う?」と言われても、なんて答えたらいいか分からない。ただ愚直に上司から言われた通りにやってきただけですから、自分が上司になっても具体的にどんなフィードバックをすればいいか、慣れていないんです。