トヨタ自動車北米部門を率いるジム・レンツ社長は、複雑な心境を抱えつつ、必需品のスキーブーツ乾燥機を携え、米ミシガン州デトロイトに向かった。レンツ氏は毎年1月に同市で開催される世界最大級の自動車展示会「北米国際自動車ショー」に出席するため、長年かけて必要な装備を工夫してきた。中でもスキーブーツ乾燥機は、プラグをコンセントに差すだけで、靴の中に温風が吹き込まれる優れものだ。会場までの道のりを「くるぶしの深さまでぬかるみと降雪につかって歩いた経験から」、その対策として購入したと同氏は話す。デトロイト市民はこの町の自慢話がお気に入りだが、恐らく1月に訪問することは勧めないだろう。だが過去30年間、自動車企業の幹部や取材陣など数千人の関係者は毎年1月、吹雪や寒さに耐えながらここに集結してきた。
デトロイト自動車ショー、冬開催をやめるわけ
「コボ風邪」に別れを告げ、来年から6月開催
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