ブログの後半で、「私たち女の子は今の形態にいたるまでに総額いくら払ってんだって話ですよ。(で、男の子たちよ、君たちは、一体いくらかかっているの?)」と問いかけている。

 そこで自分でざっと計算してみたが、筆者は散髪代、整髪料代、洗顔料代を含めても5000円程度しかかかっていない。そう思うと、確かに女性は大変なんだろうな、と思わなくもない。

反論できない議論の心地悪さ
男性だっておごって欲しい……。

 彼女の意見に賛成する声もあるし、女性が男性より美容費がかかっていることも事実だろう。しかし、正直、筆者は彼女の主張に違和感を感じてしまう。

 はじめに断わっておくが、多くの男性がそうであるように、筆者だってできることなら女性におごって、男っぷりを上げたいと思っている。実際にデート代を全額負担したこともある。

 にもかかわらず、居心地の悪さを感じてしまうのはなぜだろうか。自分なりに考えてみたところ、2つの疑問に集約されることがわかった。

 まず1つ目は、「女性が美容費がかかるからと言って、なぜ男性がおごらなければいけないのか」という素朴な疑問だ。当然、男性ならば美しい女性とデートしたい。しかし、その「美しさ」に対して男性が対価を払わなければならないということには、納得できないものがある。

 もちろん、「女性の美容は自己満足でしょ」という意見もあるだろうが、筆者が違和感を覚えるのは、「女性は美容費がかかっているんだから、男性はおごるべき」という、一見理屈が通っているように思える主張の根底には、理屈では割り切れない「固定観念」があるように思えるからだ。

 前述の通り、筆者は美容費をほとんどかけていないが、仮に美容に多額の投資をしている男性がいたとしたら、女性にデート代を請求できるだろうか。

 さらに言えば、頭髪の薄さに悩んでいる男性が育毛剤やカツラを購入したとして(これは結構な出費になるはずだ)、その費用は女性から直接回収できたりするものなのだろうか。おそらく、そうはならないだろう。