逆にいえば、男性の場合は「環境次第で変わりやすい」と言えるだろう。もちろん、性ホルモンが減った(=更年期)からといって、誰もが心身トラブルを起こす「更年期障害」に発展するわけではない。それでも、そもそも男性ホルモンの急激な減少自体を回避する方が、ずっと賢明だろう。何より、男性の更年期は、女性と違って“終わりがない”厄介なものなのだ。

 ということで、堀江氏に男性の更年期障害について詳しく聞いた。

お腹が出てきたら
実は更年期のサインかも

 女性なら女性ホルモンが、男性なら男性ホルモンが急激に減少することで発症する更年期障害。男性ホルモンの場合は、その9割以上を占める「テストステロン」が重要なカギとなる。

「テストステロンは、筋力と知力・判断力をつかさどるホルモンであり、起業家やスポーツ選手はテストステロンが高い傾向が見られます。その根源には、外で獲物を捕ってくるというオスの行動が紐(ひも)づいているのでしょう。言い換えれば、社会に対して自分を主張するホルモンでもあります」

 テストステロンは20代をピークに減少し始めるが、その落差が急になると更年期障害に発展する場合がある。

「症状として、以前より仕事に燃えなくなったり、パフォーマンスが大きく下がってしまったりというケースが起きてきます。また、筋肉量も落ちるので疲労しやすくなる傾向もありますね。さらに、知力・判断力とつながるだけに、認知症との関連性も考えられます」

 意欲の減退、そして筋力と知力・判断力の低下。こういったことが男性の更年期障害で起こってくるという。以前に比べて、本を買う量やイベントに出る機会が減少したなどの傾向が見られたら、「更年期障害の1つのサインかもしれません」と堀江氏は言う。