「そこに楽しさや他の人とのコミュニケーションがないので、リワードが生まれにくいといえます。もちろん運動するのは良いことですが、なるべく他の人も巻き込んだアクティビティーにできるといいでしょう」

 一方で、会社のマネジメント側にも心遣いが求められる。つまり、なるべく一人ひとりの仕事をルーティン化したり、きちんとリワードを与えたりする。それが「組織トータルでの生産性を上げるために必要になります」と話す。

生活を見つめ直さないと
男性の更年期は長引く

 もしも男性の更年期障害だとわかった場合、治療法としてホルモン注射を行うこともある。しかし、これはあくまで「応急処置」であり、もっとも大切なのは生活を見直し、改善することだと堀江氏は言う。

「女性の更年期障害との最大の違いは、男性は“終わりがない”ことです。女性は閉経から5年ほどでホルモンの減少は収まり安定し始めますが、男性は違います。時間がたてば収まる…とはなりにくいんですね。だからこそ、根本の環境や生活、仕事との向き合い方を見つめ直すべきです」

 見つめ直す点はいろいろなところにある。一例として挙げられたのが「通勤」だ。通勤時間が長い人は、若い頃は問題なかったが、加齢で体力が落ちるとその状況がストレスになってくる。通勤時間も仕事のうちなので、自分の労力とそれに対するリワードが見合わなくなるのかもしれない。

 そこで、週1回は会社近くのカプセルホテルに泊まるなどの変化を起こしてみる。こういった形で生活を改善していくことが大切なようだ。

 繰り返しになるが、男性の場合は終わりがない。だからこそ、積極的に自分で生活を改善していかないと、つらい期間を引き延ばすことにもなりかねないといえる。

 男女ともに厄介な更年期障害。年齢を重ねてもハツラツとした生活を送れるよう、早めに気を配っておくことが必要かもしれない。