添加物など余分なものをとらない食生活になってからは、消化吸収に負担がかからない分、ものごとを考えるときのクリアさが変わったと実感しているそうです。

 また、食事を整えるために行っている買い物にも、特徴がありました。それは、「自然食品のお店でしか買い物をしない」ということ。そうなると、旬のものしかないし、それしか買えないので、シンプルな調理法でも美味しくいただけるといいます。

 自然食品店は少し割高な部分も否めませんが、余計なものを買わない、栄養価の高い旬のものを食べられる点を考えると、投資の甲斐がありますよね。

食生活が乱れている人には、
「とにかくお味噌汁」がおすすめ

 そして、以前の自分のように乱れた食生活をしている人がいたら、「何はさておき、お味噌汁」というのが発酵食アドバイザー、味噌ソムリエの資格も持つ岸さんの主張です。

「もしも昔の自分と同じように食生活が乱れた後輩がいたら、お味噌汁だけでも飲んでって、おいしいお味噌をプレゼントしちゃうと思う(笑)。それも、大豆・米・塩だけが原材料の、いわゆる本物のおいしいお味噌。忙しかったら、マグカップにおいしいお味噌をいれて、お湯を注いで飲むだけでもいいからって言うかな」

 そのお話を聞いて、ここ最近の企業研修で群を抜いて食事が整っていた男性が「料理のレパートリーは少ないんですが、実家を出る前に母親からお味噌汁の作り方だけ教わりました」と聞いたことを思い出しました。お味噌はアミノ酸も豊富な発酵食品ですし、もしも料理ができるなら、肉も魚も野菜も旬のものも、割となんでも入れられるのもポイントですよね。健康情報に振り回されてあれこれ組み合わせるよりも、ごはんとお味噌汁というようにベースがしっかりしている方が食事も整いやすいのではないでしょうか。

 ただ、ビジネスパーソンがランチでお味噌汁をとろうとすると、インスタントのものや、塩分濃いめで具はほとんどないといったパターンに陥りがちです。そういうときは無理をせず、自宅で良質なお味噌汁をとっていただくのがよいと思います。

 岸さんも、ランチはミーティングを兼ねての外食が多く、そうしたときは、メニューの中で軽めのものや、野菜を足すなどで調整。普段は、自律神経のリズムを考慮し、交感神経の働く時間14頃まではなるべく仕事に当て、ランチは遅めに軽い蕎麦などを食べ、GI値を上げ過ぎないことを意識しているそうです。