「8」が市場にとってラッキーナンバーであることは分かったが、ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長にとっては違うのかもしれない。過去7回の連邦公開市場委員会(FOMC)では会合終了後に株価が下落した。現在の金利決定システムではどのFRB議長をも上回る最長記録だ。直近の昨年12月は特に顕著で、翌4営業日でダウ工業株30種平均が1800ドル下げた。パウエル氏は30日にこの記録を止めた。昨年12月の急落から約3000ドル回復していた後だけに、この動きは特に注目に値する。この日の米株上昇は、今年一段の引き締めが行われる見通しがほぼ消えたことが多いに寄与している。ため、株価が上昇した一方でドルと債券利回りは下がった。
FRB議長が抱え込んだバランスシート問題
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