日産を中核とする3社連合は世界1になれるか
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2018年世界一になれなかった
ルノー・日産・三菱3社連合

 2018年の“新ビッグ3”の世界販売が出そろった。トップは、独フォルクスワーゲン(VW)で1083万4000台、前年比0.9%増で3年連続の世界1位となった。17年に三菱自動車を加えたルノー・日産・三菱自の3社連合は、1075万6000台、1.4%増で2位となり、続いてトヨタが1059万4000台、2%増で3位となった。

 かつては「ビッグ3」といえば、言うまでもなく、ゼネラルモーターズ(GM)、フォードモーター、クライスラーの米国メーカー3社を示す言葉だった。この3社による世界の「ビッグ3」時代が長く続いていたが、21世紀に入ると、トヨタがその一角を崩し、さらにVWがグループ力で世界販売を拡大して一時はトヨタとVWの“ビッグ2”時代の到来と見られていた。

 しかし、そこにルノー日産連合を率いていたカルロス・ゴーン前会長が三菱自動車を日産傘下に収めることで3社連合を実現。世界トップへの野望が前面に打ち出された。

 16年10月に三菱自動車を傘下に収めて「ルノー・日産・三菱自」連合の“総帥”となったゴーン前会長は「3社連合で世界1の自動車グループとなった。この成長は、アライアンスのモデルラインアップの幅広さ、グローバルな市場プレゼンス、そして魅力的な技術力によるものだ」と得意げに語っていた。

 実際、その計画は順調なように見えた。

 2017年の世界販売は、3社合計で1060万8366台を記録し世界2位となり“ビッグ3”に日産・ルノー・三菱自の“3社連合”が食い込んだ。そして、この3社連合は2018年の上半期終了時には、ついに首位を確保した。このため、2018年の年間(通年)販売台数でも、ゴーン前会長の悲願の世界1になるのは当然であろうと予測され、注目されていた。