Nリーダー 「思い切った挑戦ですね。Aさんは、新たなプロジェクトで具体的にはどんなことをやりたいと考えているのですか?」
Aさん 「そうですね。今まではずっとSE職でしたから、企画というのは全く未知の世界ですが、私自身、家庭と仕事のバランスにとても興味があり、人材不足と言われる中で、社員がやりがいをもって働ける環境を考えることは魅力的な業務だと思っています。その際に、自分が今までやってきた知識やスキルで、新たなシステムを開発することができるかもしれません」
Nリーダー 「そういった発想は、Aさんならではのキャリア設計ですね。働き方を考えるプロジェクトでぜひAさんのスキルを発揮できるように応援したいと思います」
Aさん 「ありがとうございます!」

 このように、Nリーダーは管理職としてAさんの気持ちを受け止め、人生のキャリアを尊重した会話を展開し、新たなキャリアに向けて背中を押すことができました。企業にとっても、新たな取り組みに期待が持てる内容に発展しています。

これまでの価値観に縛られない
制度設計が必要な時代

 働き方改革といわれている中で、企業は制度設計だけを進めても、現場に浸透させることは容易ではありません。実際に、キャリア形成やワークライフバランスで悩みを抱えている社員の意見を吸い上げ、制度や運営に反映させることが必須となります。

 確かに大変な作業ですが、人手不足に陥っていたり、離職率が高かったりする職場にとっては喫緊の課題です。これまでにはないキャリアプランを準備するなど、新たな価値観をもって臨む必要があるのかもしれません。

 そのためには、まず、管理職の皆さんが「キャリア発達」についての知識を持つことが重要です。40歳前後のキャリアについては、第28回「女性部下のやる気が急低下、『中年管理職』は何を言ったのか」でも、触れていますので是非ご覧ください。