中国・北京で行われている米中貿易協議では15日、両国の交渉担当者らが、幅広い合意に向けた交渉進展を示す声明の取りまとめで詰めの話し合いを行っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。両国の合意内容は覚書の形でまとめられ、ドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席による首脳会談での最終決着に向けた枠組みになる可能性があるという。今週の協議で両国の交渉担当者は、貿易摩擦解消に向けて大きな主張の隔たりを埋めようとしてきた。覚書には、中国が米国からモノ・サービスの輸入を拡大させると共に、金融や製造業の分野で市場開放を加速させ、米国企業の知的財産権保護を強化する内容も含まれるとみられる。また合意内容の履行をどのように担保するかなど難しい問題についても、覚書に記される見込みだという。