バイトテロの大半が「食の問題」
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コンビニや飲食店のアルバイト店員らによるSNSなどへの動画投稿で炎上騒動を引き起こす「バイトテロ」。これらの多くが「食べ物」に関する問題だ。根底にあるのは「食べ物への敬意のなさ」だが、これは雇用者側である企業側にも責任があるのではないだろうか。(食品ロス問題専門家、消費生活アドバイザー 井出留美)

「バイトテロ」の大半は
「食」の問題

 主にアルバイトなどが、勤務先で食品を不適切に扱う動画をインターネット上にアップする「バイトテロ」の問題が世間を騒がせている。全国の出店数が数百から数万という大企業で、コンビニや飲食店、カラオケなどがほとんどだ。

 この問題で不思議なのは、ほぼ全てが食べ物を不適切に扱う「食」の問題であるにもかかわらず、「食の専門家」が誰も出てこないということだ。インターネット上に載せたからこそこれだけ大きな騒ぎになったわけで、ITリテラシーが問われているが、載せる載せない以前に、「食べ物をおもちゃにする」、その行為自体が稚拙であり、常軌を逸しているだろう。

 この問題を語るのは、総じてインターネットの専門家やコンサルタント、労働問題に取り組む人などがほとんどである。「食の専門家」は自ら発言することもしていないし、メディア側からも有識者として声がかからないといえる。あまりに問題のレベルが低すぎて、食の専門家もコメントのしようもないともいえるが……。

 筆者が考える要因の1つは「食べ物への敬意のなさ」だ。

 これはアルバイト側だけではない。雇用者側も同じだ。

 そう言うと、「ちゃんと雇ってから社員教育してますよ」と言われるかもしれない。実際、雇用されてから、過去に発生した不適切動画を見せるなどして、これらが「許されない行為」であることを強調し、禁じていたと報道されている。

 だが、心から食べ物に敬意を払っての教育だっただろうか。