同じキャラが集まると
デメリットも多くなる

<ロジカルタイプ>
論理的に効率よく物事を進めようとするタイプです。ロジカルタイプばかりが集まると、まずは納得するまで議論をしないと仕事が前に進みません。あいまいな状態やあやふやな内容では動けない為、しっかりとした説明が必要になります。

また、考えて考えて動けないのもロジカルタイプの特徴です。アイデアも煮詰まると前に進まない為、おもしろタイプを入れて、アイデアを発散することも必要です。時に議論をすることが目的となり、アウトプットが進まない為、70%主義で前に進みながら修正するというやり方をしないと計画倒れで終わってしまいます。

<おもしろタイプ>
アイデアを発散させるのは得意です。議論も盛り上がり様々なアイデアがテーブルの上に並べられるでしょう。しかし、話が飛んだり、アイデアがアイデアを呼んで目的から離れた話になるなど、とにかくまとまりに欠けます。出たアイデアをしっかり纏め、話の方向性を見失わないように導くロジカルタイプもいないと、話が収束しません。

発散させる時間と、話を収束させ現実的な実行フェーズに持っていく時間とをしっかり分けて議論をしていく必要があるでしょう。

このように、同じキャラが集まると、一見キャラがまとまって扱いやすいようで、偏りが出てデメリットも多くなります。

プロジェクトを組むときは、その目的に合わせて、短期的に数字を出したい時はガツガツ中心にやわらかを混ぜる。お客様をじっくり育てて商品サービスの良さを浸透させるのであればやわらかタイプを中心にガツガツタイプを混ぜるなど、目的に合わせたキャラの編成が必要です。

また、長期的に良いパフォーマンスを出すチームを作る場合は、様々なキャラをバランスを考えて構成することも大事です。

多様な考え方を持った人が集まる方がお互いに刺激されて良いシナジーを生むのです。
是非、キャラを考えてチーム編成を組むということを実践してみてください。

うまくいくチーム、ダメなチームの違いは羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。