コーヒーの消費が伸びている。帝国データバンクによると、2017年の売上高合計は6415億3200万円(前年比4.6%増)となり、拡大傾向が続いているという。そんな中、ドトールコーヒーのTポイント付与の終了や、スターバックスの値上げなどの報道が流れ、利用者にとっては気になるところだろう。そこで今回はコーヒーの中でも喫茶店やコーヒーチェーンにスポットを当てた。日々利用するコーヒーを飲みながら、お得な利用法について考えてみたい。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
「賃金が上がっているという統計が正しいのか間違っているのか――?」
どうもはっきりしないが、政府は「景気が良くなっている」というスタンスを崩さず、消費増税は予定通りに行われるらしい。
そうなった際に気になるのが、喫茶店やコーヒーチェーンのコーヒーの値段である。現在のところ、外食全般は軽減税率の対象にはならない。コンビニのイートインですら、そこで飲食すれば税率10%だという。
それを見越したわけではないにしろ、スターバックスコーヒージャパン(以下、スターバックス)は2019年2月15日から、ドリップコーヒーなどの価格を10円から20円程度引き上げる改定をした。こうした定番商品の価格改定は2011年以来だという。ショートサイズの「ドリップコーヒー」は280円が290円になってしまった。これは税抜き価格のため、増税となればさらに実質値上げになる。
一方、スターバックスと共に大きなシェアを占めるドトールコーヒーショップ(以下、ドトール)は、税込み価格で販売、ブレンドコーヒー(S)は220円だが、増税後も据え置かれるかどうか気になるところだ。
日々お世話になっているコーヒーを節約しながら飲む方法はあるのか。サービスの現状からまずチェックしていこう。