「何々しなさいとか、何々したらダメとか言ったら子どもの元気がなくなるって、カウンセリングでそう言われたから、お母さんはこれから、そういうことを言わないようにがんばるね!」と子どもの前で宣言するのです。「もし小言を言ったら、注意してね」と、親から子どもに頼んでおくわけです。

親が小言をやめると子どもはよく笑うようになりますが、一方で、よく怒ったり、泣いたりもするようになります。

これは、素直になっていくからなのでしょう。

緊張していた子どもが、リラックスできるようになると、素直になる。中学生や高校生の男の子でも、ちょっと親と口論になったら、泣いたりすることもあります。親は、この子どもの変化に驚くようです。面接では、そんなことも最初に親に伝えておきます。これからそんなことがおきますよと。そうしないと驚かれることも多いですから。

子どもは、基本的に親のことが好きです。思ったことを話したいし、聞いてもらいたいのです。

子どもが思ったことを話してくれて、それに対して親が小言ではなく自分の考えを伝えるようになると、親子の関係は大きく変わります。たいていの親は「自分の子どもは、いままで考えていたよりも、案外しっかりしているのだ」と気がつくようです。

面倒を見なければいけない、導かないといけない「弱い存在」から、「気のおけない頼もしい年下の仲間」へと子どものイメージが変わっていきます。

このことは、『子どもが幸せになることば』という本で紹介している「信じることば」をかけることでもたらされる、大切な果実の1つだと私は感じています。

 

(※参考記事)
子どもの自尊心を傷つける言葉
親の愛情がじわりと伝わる言葉