残業時間は13時間長いが
すべての満足度が高い「高プロ対象者」

 高プロ対象者の人物像が見えてきたところで、高プロ対象者と全体(高プロ対象者を除く)を比較してみます。ユーザーが投稿した企業の評価点と残業時間・有休消化率を比較したのが、下記に示す表です。

 表からもわかるように、月間の残業時間は高プロ対象者のほうが全体よりも約13時間長い50.19時間ではあったものの、有休消化率や「待遇満足度」「社員の士気」「20代成長環境」などを含むすべての評価項目で、高プロ対象者が全体を上回る結果となりました。

 今回の働き方改革によって長時間労働にメスが入ったことによって、働き方にまつわる問題は一歩前進したといっていいでしょう。

 しかし、実際には労働時間だけでは成果が測れない仕事も増えており、高プロ対象者とならずとも、それに近い仕事をしている人たちが今後、今回の時間外労働の上限を足かせに感じる可能性もあります。

 実際の労働時間は長くても満足度が高い、そんな高プロ対象者の働き方をより詳細に分析することで、誰もが満足できる働き方を模索するヒントを見つけられるかもしれません。

(本記事はVorkers[ヴォーカーズ]からの提供データを元に制作しています)