シリーズ累計17万部を突破し「ホワイトカラーの労働生産性を劇的に向上させる1冊」と大評判の『アウトルック最速仕事術』(ダイヤモンド社)。著者の森新氏によると、アウトルックの導入企業では、エクセルやパワーポイントよりもはるかに多い「年間平均500時間」をアウトルックだけに費やしているという。しかし、その実践的なスキルをまとめた書籍はこれまでなかった。本連載では、大手企業も続々取り入れている「たった90分で年間100時間の時短ができる」と話題沸騰のセミナーのノウハウをお伝えしていく。(本記事は2019年4月1日の記事を再構成したものです)
たった10個のショートカットキーでマウスがいらなくなる
マウスを使った操作は、わかりやすい反面、時間がかかります。
ショートカットキーを覚えてキーだけでパソコンを操れれば、仕事はもっと速くできるはずと、憧れを込めて思っている人も多いでしょう。しかし、職場を見回しても、キーだけでパソコンを操作している人というのはほとんどいません。
この原因は明白です。脱マウスのレベルになるために求められるショートカットキーが非常に多いためです。私が調べたところでは、エクセルやワードなどをキーで操作するには、少なくとも150個のキーを覚えなければなりません。
脱マウスで時短を図るはずが、最初はキーを覚えるのに時間がかかります。「どのキーだったかな?」と本やウェブを調べていたら、同じ作業なのにマウスを使うより長時間パソコンと格闘することになってしまいます。
そして、脱マウスによる時短のメリットよりショートカットキーを覚えるのにかかる時間のデメリットのほうを大きく感じて、あきらめてしまう人が多いのです。
ところが、アウトルックでは脱マウスに必要なショートカットキーは、わずか10個です。これなら、それほど時間をかけずに覚えられます。マウスを使わずに日常のメール業務ができるようになれば、仕事がスピードアップすることは間違いありません。
しかも、ショートカットキーのなかには、ワードやエクセル、パワーポイントなどほかのオフィスソフトと共通のものがあります。アウトルックで脱マウスができれば、ほかのソフトで脱マウスをするのも夢ではありません。
★著者インタビュー「だから、この本。」★
第1回 オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する
第2回 なぜ、よく使うショートカットキーは“キーボードの左側”に集約されているのか?
第3回 エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を隔てる決定的な差とは?
第4回 “Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか! 話題の「ショートカットキー記憶術」が抜群に役に立つ理由