引っ越し業者は非常に優秀なプロですが、指示があってこそ力を発揮できるアシスタント的なポジション。引っ越し作業全体のコントロールは依頼する本人がしっかり握っている必要があります。そこで今回は、効率の良い引っ越しの具体的な方法を、Aさんのケースを元にステップを追って説明していきます。

 なお、元になる考え方は前回(「引越し後に部屋が散らかる人は「荷造り」に75%原因がある」)くわしく説明していますので、あわせてご覧ください。

<引っ越し前に行うこと>
1)各部屋について、誰が、どのように過ごす場所なのか決める
2)新居と家具を採寸する
3)大きな家具の配置を決める
4)荷物を詰める

<引っ越し日とそれ以降に行うこと>
5)すぐに使うものから荷物を解く
6)事前の計画と実生活のギャップを調整する

 それでは、順を追ってくわしく見ていきましょう。

「引っ越し前」に行うこと
荷造り前に新居の使い方をしっかりイメージする

1)各部屋について、誰が、どのように過ごす場所なのか決める

 新居の間取り図を見ながら、各部屋の使い方をイメージします。頭で考えるだけではなく、実際にエリアを書き込んでいきます。このとき忘れないようにしたいのが「ストック品管理エリアの確保」。消耗品ストックの定位置だけでなく、シーズンの飾り物の置き場所や後述する「長期保管品」の「逃し場所」にもなります。ここを考えておくことで新居が開かずの段ボール箱で埋め尽くされる危険がかなり低くなります。

 Aさんの場合、廊下の大型収納はクローゼットとしても利用可能でしたが、思い切ってストック品の管理エリアに充てることにしました(図参照)。