メニューを考えること、ましてや作るなんて相当な手間ですし、正直、栄養士の私ですら、もう普段の食事は何パターンか決めて、それを回すようにしたいと思うこともあります。それでもメニューを考えることをやめないのは、1品ですべての栄養素を網羅できる食品もないですし、どんな栄養素も、“取りすぎ”でも“足りない”状態でも健康を害してしまうからです。そして、自分や家族のコンディションも毎日同じわけではありません。

 例えば、タンパク質を取ることだけを考えるとします。毎日サラダチキンでもいいと思うかもしれません。でも、タンパク質源となる卵、肉、魚、豆腐や納豆などの大豆製品を比べても、タンパク質のほかに取ることができる栄養素はそれぞれ異なります。

 魚であれば、DHAやビタミンD、牛肉や卵であれば鉄、大豆製品であればカルシウムを取ることができます。つまり、同じタンパク質源ばかり食べていたとしたら、他の栄養が不足してしまう可能性が高くなるということです。

 特に魚は、意識しないとお肉や大豆製品に比べて食べる頻度が少なくなりがちです。サバ、サンマ、ブリなど青魚に特に多く含まれるDHAには、体に良いとされるオメガ3脂肪酸が中性脂肪を分解する働きもあるので、メタボが気になるビジネスパーソンには積極的に取っていただきたい食材です。

 コンビニの惣菜コーナーにもサバのみそ煮やぶりの照り焼などがありますし、ツナ缶やサバ缶だってあります。いつもサラダチキンであれば、たまにはツナと千切りキャベツで即席サラダにしてもいいですね。

 お昼ごはんを買いに行くのも、さらにはお昼に食べるものを考えるのもおっくうに感じるくらい疲れていたら、「もしかして栄養不足かも!?」とご自身の食生活を振り返り、「同じものばかり食べていないか?」をチェックしてみてください。同じお店に行っても、いつもと違う選択を時にすることで栄養の偏りや不足を予防できます。

 そして、時にはオフィスを出て、「おいしい!」と心から思えるランチでエネルギーチャージなさってくださいね。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)