戦国時代が好きな人は、当然、戦国時代に至るまでの歴史の流れを知りたくなります。また戦国の世が天下統一されて、どうなっていくのか……その後の展開も知りたくなるでしょう。

 そうしてストーリーに興味を持ち、理解が深まれば、さまざまな出来事の因果関係や順序が頭に入っていく。自然と、重要な事件が起きた年号まで覚えられてしまうものなのです。

不動産鑑定士の試験勉強も
マンガ仕立てのストーリーで記憶

 このストーリーづくりを活かして、各種のクイズ番組で赫赫たる成績を修め、お茶の間のテレビ視聴者から尊敬の眼が注がれた人物がいます。京大出身の芸人、ロザンの宇治原史規さんです。

 彼は、歴史が得意中の得意科目だったそうですが、暗記はほとんどしなかったといいます。「ストーリーを頭に描いて覚えれば、ほとんどの問題は解ける」のだと。

 もちろん、これは歴史に限った話ではありません。

 私が不動産鑑定士の試験勉強をしているときにも、「ストーリーづくり」はおおいに役立ちました。

 たとえば、不動産の「買戻し」特約(民法579条)を理解するために、「私の所有物件をいったん友人に売り、それを5年後に買い戻す」というケースを仮定して、頭のなかでマンガ仕立てのストーリーにしてみました。

 実在する人間を登場させると、すぐに頭に入ります。たいていの試験なら、これで十分に対応できました。

 このように、「ストーリーづくり」のメリットは、ストーリーを自由自在にアレンジできるところにあります。まさに万能の記憶法!

 普段の暮らしのさまざまな分野で活用しながら、記憶力を強化できるのです。