ちなみにfreeeのジャーマネのミッションは、次のように定義されている。

「事業戦略を深く理解した上で、チームづくりとメンバーの成長にコミットし、メンバーがワクワクしながら働くことを実現して、チームとして、freeeとして、与えられた責任領域において最大の成果を創出する」

 つまり、メンバーを成長させること、メンバーがワクワクした状態で仕事ができること、成果を出すこと。この3つをそれぞれ独立して達成していこう、という姿勢がジャーマネには求められている。

 世の中一般的には、「成果を出せばそれでいい」という風潮が強いかもしれない。でもこれまでの連載でも述べてきたように、仕事をする意義を持ちながら、周りとの信頼関係を築き、自分自身の成長を実感できる組織じゃないと、長く仕事は続けられない。つまり「ワクワクできる組織」じゃなければ、メンバーの成長と、その先にある組織の成長は見込めないのだ。

 そう信じているからこそ、ジャーマネのミッションで求められる3つのことは、それぞれ独立して追いかけるべきものだと思っている。

チームを信じて行動できることが
マネジャーとしての「分かれめ」

 その上で「一流のマネジャー」とは、まずメンバーを信じることができる人ではないだろうか。

 信じるとは、たとえばチームのみんなに一度任せてみるということだ。自分の手を離れて人に任せるというのは、自分でコントロールできないことも増えるわけで、実はなかなかリスクが高い。けれども、「優秀な人たちが集まっているから絶対できるはず」と信じて、リスクを負って任せてみる。しかも、「頑張ったらできそう」「頑張ってみたい」「もっと頑張れば成果が出せるはず」といった前向きなマインドセットを、メンバーに持ってもらいながらだ。