「最も利益が出る月」を
「第1四半期」に入れよう
3月決算をやめたことで資金繰りは安定しましたが、独立した2007年に限っては、地獄でした。
親会社の事情もあり、2007年3月期は従来どおりの決算で、連結決算をしました。
したがって、独立後1年目の当社の決算は、4〜12月の「9ヵ月間」だけです。
これがなぜ大変だったかというと、一番売上を計上でき、利益も確保できる1〜3月がないからです。
9ヵ月間経費を削り、必死になって注文を取り、独立1年目の決算で、ようやく2800万円の利益を出すことができました。
しかし、この利益ではJLCホールディングスに1000万円程度の配当しかできず、銀行借入金返済の3000万円には遠く及ばない。
そこで、日本レーザーからJLCホールディングスに2000万円ほど貸し付けて1年目の返済をしました。
こうした経験から、中小企業は最も利益が出る月を最終四半期にするのではなく、
「最も利益が出る月を第1四半期に入れる」
と銀行の格付けも資金繰りも安定するのです。
「25の修羅場」の詳細は、第1回連載「倒産寸前から売上3倍、自己資本比率10倍、純資産28倍!「25の修羅場」が「25年連続黒字」をつくった理由」をご覧ください。
きっと、私が血反吐を吐きながら、泥水を飲みながらのここまでのプロセスの一端を垣間見れるかと思います。