一方、専門性の高い研修(法律・商品知識・専門技術など)の場合、たくさんの情報を時間内に伝える必要があるため、どうしても講義のウェイトが高くなりがちです。この場合は、要所要所で隣の人と簡単な意見交換(小さな参加型)をしてから説明に入るといった工夫をするだけでも、参加者の反応や理解度がつかみやすくなります。ぜひ、試してみてください。

参加者の反応を取りに行く
「3つのノックの仕方」

 2つ目の原因は、「反応を取るための働きかけができていない」(デリバリーの問題)でした。

 たとえばですが、皆さんはトイレに入りたいけど中に人がいるかどうかわからない場合、どうしますか。そうですよね、ドアをノックして相手の反応を確かめると思います。

 研修も同様で、参加者の反応を確かめたければこちらから「ノック」して、相手の反応を取りに行く必要があります。ノックの仕方も色々とありますが、今回は3つほど取り上げたいと思います。

(1)手を挙げてもらう

 1つ目の方法は受講生全体に挙手を促す方法です。たとえば、何か専門性の高い概念を伝えるシチュエーションであれば、「●●について聞いたことがある人?/聞いたことがない人?」など簡単なアンケートを取ります。手の挙がり度合いによってその概念についての認知度が把握できるので、それによって抑えるべき前提、説明する深さ、使用する事例などを調整することができます。