東大を独学で現役合格し、さらに東大大学院を受験で合格。学生時代から取得した資格の数は600を超える。これまで20年以上、試験をずっと受け続けている著者だからわかる、点数をとるワザを紹介していきます。小手先のテクニックではなく、長く勉強し続けていくために必要な戦略が詰め込まれている『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える点数稼ぎの勉強法』から、一部抜粋して紹介していきます。東大に受かる人や本当に頭のいい人の学ぶ姿勢は、必読です。
物事を図に変換すれば、理解できる
暗記事項を覚えようとする際、単なる文字情報として覚えるのではなく、できるだけイメージや図に変換して記憶するクセをつけましょう。
ビジュアルイメージがあると記憶に残りやすくなります。
教科書を読んで、本文の内容はあまり印象に残っていなくても、ところどころに出てくる写真や図表については、「このあたりにこんな感じの写真が載っていたな」というようにけっこう覚えているものです。
それが何を意味する写真で、どんな意義があるものなのかまでは覚えていなくても、少なくともそういう写真があったというビジュアルイメージだけは、思った以上に記憶に残っているのです。
これを利用して、何かを覚えようとする際には、できるだけ自分の頭の中で何らかのビジュアルイメージに変換したり、実際に本の余白などにイラストを描いてみたりして、イメージとともに覚えるようにします。
子どもはポケモンの名前や恐竜・動物・車などの名前はすぐに覚えてしまいますが、これは名前とビジュアルの組み合わせで認識しているからです。
モノの名前だけを単体で覚えようとするよりも、ビジュアルと結びつけて覚えるようにしたほうが記憶に残ります。
教科書の本文に書いてあることは、文字だけなので記憶・印象に残りにくいのです。日本史や世界史の登場人物でも、肖像画つきで出てくる人は覚えられるのに、名前しか出てこない人は全然覚えられないという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
戦国時代の宣教師として教科書に出てくるフランシスコ・ザビエルとルイス・フロイスとではザビエルのほうが圧倒的に有名ですが、これは両者の実績云々よりも、教科書に強烈なビジュアルが載っているか否かの差だと言っても過言ではないでしょう。