1980年代、国防大手のロッキード・マーチンは「ヘルファイア」ミサイルを導入した。レーザー誘導式のこのミサイルは戦車を標的としたもので、装甲を突き破った後、内部で爆発し戦車を破壊する。  ヘリコプター発射用にデザインされたヘルファイアは、無人ドローンによる攻撃にふさわしい兵器であり、2001年10月にアフガニスタンで初めてドローンに搭載して使用された。  しかし問題点もあった。ヘルファイアは、戦車の破壊を目的としているため、小さな爆発半径の成形炸薬(さくやく)の弾頭を備えている。だが、そのデザインは、標的とする人間に対しては、必ずしも効果的ではない。