「リアル世界にITがにじみ出てくる中で、実業を知るミドル層にこそチャンスがある」
重松大輔(スペースマーケット CEO)

 重松氏は、大学卒業後にNTT東日本に入社したものの、やりがいを見いだせず、数年でベンチャーのフォトクリエイトに参画。同社では上場を経験したが、その後新たな事業にチャレンジするべく現在の会社を立ち上げた。

 「妻がVCに勤めていたこともあり、むしろ起業を後押ししてくれたのは妻だった。“嫁ブロック”とは正反対でしょ? 起業後も経営のことでさまざまな相談相手となってくれた」と重松氏は、家族の重要性について語る。

 ところで、大企業に勤める読者にとって、“脱サラ”して起業するなど夢物語に思えるかもしれない。

 しかし、実際には起業までいかなくとも、ベンチャーに転職するビジネスマンは急増している(下図参照)のだ。