外食しないのはもちろん
できるだけ自家製で手づくりします

私はモノのない時代に育ちましたから、できるだけ自家製、手づくりにこだわっています。
母親がなんでも自分でつくる人だったから、私もこの歳までそれが身についているんです。

「三つ子の魂百まで」っていいますけれど、3歳をすぎてからの教えも90歳になるまで覚えているものですね。
親の教えというのは、本当にありがたいものです。

私の娘時代には、女の子は料理がひと通りできないといけないと言われていました。
いまの時代だと、女性差別だと怒られてしまうかもしれませんね。

「多少器量が悪くても、料理が上手ならもらい手はいくらでもいる」
そう言われて私は育ちました。
女は男の胃袋を捉まえるのが重要だという考えが、昔は根強かったのです。

「たとえ器量がよくても、まともな料理もつくれないようでは、男は他の女のところにふらふらと行ってしまうかもしれない」
そう脅されて育ちましたから、私は小学校5年生から母親と一緒に台所に立ち、料理をつくっていました。

それがいまでも習慣になっているので、日々の調理はちっとも苦ではありませんし、なんでも手づくりする癖がついています。

私はもずく酢を毎朝のように食べていますが、これも自家製なんです。
生のもずくを買ってきて、お取り寄せしたお酢で漬けています。
砂糖は使わず、これもお取り寄せしているハチミツで少しだけ甘みをつけます。

「どんなものだろう」と興味を持ち、スーパーで売っている既製品のもずく酢を買って食べたこともありますけど、私には甘すぎて美味しくありませんでした。

ひじきも好きです。
干しひじきを水で戻してから茹でて、千切りにしたリンゴと一緒に混ぜて食べると、とても美味しいんですよ。
これは私が考えたオリジナルの食べ方です。

たくさんつくっておいて1回分ずつ小分けにして冷凍しておけば、いつでも好きなときに栄養たっぷりのサラダがもう1品追加できて便利です。
もずくやひじきのような海藻は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、健康にすごくいいそうです。

世界を見まわしても、こんなに海藻を食べているのは、日本人くらいのものだと聞いたことがあります。
ひょっとしたら、それが日本人が健康で長生きな理由の1つかもしれませんね。

(次回へ続く)