動かないのではなく
「動けない」だけ

『新入社員は「動かない」のではなく、動きなくても「動けない」だけ』と指摘する大平信孝氏
大平信孝氏は『新入社員は「動かない」のではなく、動きたくても「動けない」だけ』と指摘する

 実は、新入社員は「動かない」のではなく、動きたくても「動けない」だけなのです。自転車に乗れない段階で「自転車に乗れ」と指示してもできないのと同じです。新入社員は内心でこう思っています。

・自分で仕事を進めても、勝手に進めるなと怒られるから指示を待っている
・指示だけ出してやり方を教えてくれないからできない
・指導を放棄している上司が悪い
・いつも忙しそうでイライラしているから話しかけづらい
・なにを期待されているのかわからない
・自分の思っていた仕事と違いすぎてやる気になれない
・「わからないこと」がわからないから、質問できない
・年の離れた先輩や上司にどう接したらいいかわからない
・気をつけているつもりだけれど、何度も同じ失敗をしてへこんでいる
・覚えることが多すぎてツライ

 そもそも、なぜ新入社員はなかなか戦力に育たないのでしょうか。指示待ち部下が生まれる根本原因は、たった2つしかありません。

(1)技術や経験不足のせいで自ら動けない→スキルの問題

(2)自身の業務を「やらされ仕事」だと感じていて、イヤイヤ仕事をしている→モチベーションの問題

 自ら考え動く部下を育成し、成果を出していくためには、この2つの原因を潰せばいいのです。

 もしかしたら、「自分にも余裕などないのに、とてもじゃないが新人のモチベーションを上げることなんてできない」「新入社員のスキルアップの手ほどきをする時間なんてない」と思った方もいることでしょう。

 まず、なぜ新入社員が「モチベーション不足」と「スキル不足」に陥ってしまうのかを簡単に説明しておきましょう。