あなたの会社やチームで行われている会議は、こんな状態に陥っていないだろうか?
□ 議論が白熱しない
□ 発言する人が決まっている
□ 意見や対案が出ず、社長やリーダーの案になりやすい
□ どうせ自分の意見は通らないと諦めている
□ 評論家的な意見が多い
□ 会議の外で意見や愚痴を言っている
□ 会議が苦痛でしかない
前回、組織全体の「マインドセット」を上げていくには、MSマトリクス上の「マインドセット」上位層に対して、経営者と同じような視点でものを捉え、判断する場や環境が提供されることが望ましいと説明した。今回はその具体策として「会議のやり方」を変えることを紹介したい。
どこの会社でも、当たり前のように会議が開かれているものの、参加者が会議そのもののあり方を考えることは少ない。また、多くの人が会議にネガティブ感情を抱いていると感じる。では、「会議のやり方」で組織にどのような違いが生じるのだろうか。
会議の“形式”次第で
当事者意識の持ち方が変わる
普段、あなたの会社で行われている会議は、A、Bどちらのタイプだろうか?
Aタイプ:報告・レビュー型会議
Bタイプ:全社共通課題(型)会議
多くの会社では、Aタイプのように部門リーダーや各担当スタッフが社長や上司に業績などを報告し、それに対して社長や上司が指導やアドバイスを行う「報告・レビュー型会議」が行われている。
この会議の形式がいけないわけではないが、このような形をとると、どうしても部門リーダーや各担当スタッフは、自分の部門の利益や課題解決に目が向きやすく、「部分最適」でものを考える傾向が強くなってしまう。そのような状況では、経営者と同じような視点には立ちにくい。