睡眠中の脳を活用する「寝る前1分記憶術」。では、寝る直前にする勉強は、果たしてどんなものなのか――。なるべくストレスや興奮を起さず、リラックスして自然と睡眠につなげていけるような勉強のコツを、「資格コンサルタント」でもある高島氏に聞いた。

寝る前の勉強は
「小・略・短」にする

 寝る前には、どんな勉強をしたらいいのでしょうか。

「さあ、寝よう」と布団に入ったり、ベッドサイドに座ったりして、「今日の最後の勉強」をするわけですが、このときの大原則を頭に入れておいてください。

 基本は「小・略・短」です。

「小」とは、あまり大げさなことはしないということです。小さな勉強、小さな読書、小さな復習、小さなチェックに限定します。ちょっと気取って、プチスタディ、プチリーディング、プチレビュー、プチチェッキングといってもいいでしょう。

「略」とは、何をやるにしても省略型でいこうということです。全部覚えようとしないで「大事なところを少しだけ」という姿勢を維持します。別名“省エネ型”といってもいいでしょう。ここであまりエネルギーを使ってはいけません。

「短」は、短い時間にとどめることです。「ついつい長い時間やってしまった」とならないように気をつけなければなりません。目標時間は、あくまで1分間です。

 まあ実際は、1分が2分や3分になることは十分ありうるのですが、長くなっても3分くらい、例外の日があったとしても最長4分です。ちょっと細かい設定になってしまいましたが、基本的には「5分は長過ぎる」と頭に入れておいてほしいのです。

 わからない部分が出てきてトコトン理解しようと思うと、どんどん掘り下げて勉強してしまうことがあります。寝る1分前にこれをやってしまうと、1分が15分になったり30分になったりします。

 寝る30分前の勉強法、記憶術としてはそれでいいのですが、寝る直前は避けなければなりません。1分前記憶術の効用がなくなります。