イラク南部バスラ近郊にある米エクソンモービルなどの外国石油会社が利用する施設の敷地に19日、ロケット弾1発が撃ち込まれた。米国とイランの対立が深まる中、その余波が隣国イラクに及ぶ懸念が高まっている。イラク国営石油会社バスラ・オイル・カンパニーのメディア担当者によれば、ロケット弾は同日朝に着弾し、イラク人スタッフの3人が軽傷を負った。米国人が駐在する国内施設にロケット弾が撃ち込まれるのはこの1週間で4度目。いずれも大きな被害は出ていない。イラク軍の統合司令部はすべての情報機関に対し、ロケット弾が使用された4件の攻撃の首謀者を探し出すよう命じた。現時点で犯行声明は出ていない。イラク政府当局者は特定の集団を名指ししなかったが、これらの事件は米イランの対立が激化した時のパターンと合致すると述べた。