世界の空は長年、小型や大型航空機が占めていたが、ここへきて中型機が攻勢を強めている。この変化は航空会社や乗客にとっては喜ばしいことかもしれないが、航空機リース会社にとっては頭痛の種になりそうだ。欧州航空機メーカーのエアバスは先月開かれたパリ国際航空ショーで、「A321」の超長距離型機「A321XLR」を発表した。航続距離が最長5400マイル(約8700キロ)と単通路機で最長。これは米ワシントン州シアトルとスペイン・バルセロナ間の距離に匹敵する。米航空機大手ボーイングも、恐らくA321XLRの就航から2年ほど遅れた2025年前後に対抗する中型機の運航を開始するとみられる。