(2)関連が深い2つの文をつなぐ

「ピリオドで切ってもいいが、2つの文の関連が強そう」なときはセミコロンの出番です。特に接続副詞と呼ばれる「つなぎ言葉」が入るものはセミコロンとコンマを使って次のように書きます。

【セミコロンと接続副詞の原則】
主語+述語; 接続副詞, 主語+述語

➡接続副詞の後のコンマを忘れずに!

She hates vegetables; therefore, she doesn’t eat them.
(彼女は野菜が嫌いだ、だから食べない)

 接続副詞と呼ばれるつなぎ言葉はhowever(しかしながら)、therefore(それゆえに)、moreover (そのうえ)、otherwise(さもないと)などです。これらはセミコロンと一緒に使うルールになっています。

接続副詞と接続詞(and、but、or など)の違い

 接続副詞は節と節を接続することしかできません。一方、接続詞は名詞と名詞を接続することが可能です。また、接続副詞は接続詞に比べて、少し「大げさ」で、話し言葉ではあまり使われません。

 そのためセミコロンのように少し気取ったパンクチュエーションが必要なのでしょう。

 セミコロンの面白い使い方としては、本来andやbutでつなぐ2文をセミコロン1つで書くことができるというものがあります。

I want to help you; I don’t have the time.(君を助けたいが時間がない)

 これはI want to help you, but I don’t have the time.と書くところでしょうが、セミコロン1つで代用することもできるのですね。いうなれば「君を助けたいのだが…残念ながら時間がない、ごめん」のように言外にいろいろなことを含ませることができる表現です。