正しい血圧の測り方とは?
「毎日」「正確に」測るべき

――なかでも「高血圧」については、突然死を防ぐためにも改善したいと考えている方がたくさんいらっしゃいます。

 毎年、「正常」とされる基準は厳しくなっていて、高血圧学会のガイドラインでは120/80mmHg未満を「正常血圧」と定義しています。今は健康診断だけでなく、家庭やスポーツクラブなどあちこちに血圧計がありますから、血圧が適正に保たれているか毎日チェックすることをおすすめします。

 血圧は常に変動します。実際、毎日継続して測定することで、体調、季節、年次による血圧の変化が分かるので比較もしやすくなります。実際に、夏は血圧が低めだけれど、冬は高めになるという人がたくさんいます。

 ここで注意が必要なのが、測り方。正しい方法で測らなければ、適切な比較ができないからです。もし外出から帰ってきた直後に立ったままで血圧を測れば、心拍数も上がっていますから正確な数値が出ません。

 推奨しているのは、毎日朝起きてトイレに行った後、10~15分ほど落ち着いた状態で、机に座り、血圧計を心臓の高さに置いて測る方法です。尿がたまっているとそれだけで緊張して血圧が上がってしまいますから、落ち着いた状態で測ることが大切です。

 そうして血圧を比較するなかで、1日だけ高いのであれば、夜眠れなかったり、心配事があったりして調子が悪かったのでしょう。自律神経のバランスが崩れると、血圧が上がってしまうからです。しかし、持続して血圧が高い状態が続くなら、一度病院に行って相談することをおすすめします。

血圧が高くなる原因は
「血液量」「心臓」「血管」に分解!

――なぜ、血圧が高くなるのでしょうか?

 血圧が高くなる背景には、主に3つの因子があります。それが、「血液量」「心拍数」「血管の太さ」です。血管の中に高い圧力で、血液が流れていると高血圧になりますが、それはホース(血管)の中にポンプ(心臓)で水(血液)を流している状態と似ています。

 血圧は、中学校で習ったオームの法則という電圧・電流・抵抗の関係を示す式と同様に考えると分かりやすいかもしれません。

 ●オームの法則:V=IR(V=電圧、I=電流、R=抵抗)
 ●血圧の法則:血圧=血流量(血液量×心拍数)×血管の太さ(抵抗)

 流れている血液の量が多いと血圧は高くなります。これがいわゆる、塩分過多の状態です。塩分を取り過ぎると体の体液量が増えてしまうからです。